お客様の課題に寄り添い、解決へのプロセスから導入後の成果まで、共に歩んだストーリーをご紹介します。


鹿島建設グループの一員として、環境・エネルギー分野のさまざまな事業を展開する鹿島環境エンジニアリング株式会社。
同社では、受発注管理や契約管理などの業務において、紙やExcelを中心とした運用が残り、業務効率化やコンプライアンス対応に課題を抱えていました。
そこで、2024年にローコードツール「楽楽販売」を導入。社内に専任の情報システム部門を持たない体制の中でも、ISTソフトウェアの伴走支援により、わずか3カ月で運用開始を実現。DX推進人材が不足する企業でも取り組める業務改革の好事例と言えます。
導入の背景や成果、そしてISTソフトウェアの伴走支援について、同社総務部 課長代理の長谷部 憲一さまと環境事業部長の天野 元希さまにお話を伺いました。
<お客さまプロフィール>
長谷部 憲一 様
鹿島環境エンジニアリング株式会社 総務部 課長代理
天野 元希 様
鹿島環境エンジニアリング株式会社 環境事業部長
公式サイト https://www.kee.jp/
―はじめに、お二人の所属部署や業務内容について教えてください。
長谷部 様:
私は総務部に所属して、総務や経理、人事のほかにIT関連業務も担当しています。
当社は人数が少ない会社ということもあり、管理部門は総務部のみの体制です。私は社内SEのような役割も担うなど、幅広い業務に携わっています。
天野 様:
私は、2026年4月から環境事業部長を務めています。それ以前はグループ長として、案件管理や受注報告などの実務に携わってきました。
当社では大小さまざまな規模の案件を受注しており、案件ごとに発生する書類や管理方法が異なります。そのため、管理業務を進めていく際に苦労することもありました。
―「楽楽販売」導入前には、どのような業務課題があったのですか?
長谷部 様:
当社は、もともと異なる事業を行う会社が事業承継する形で誕生した経緯があります。
例えば、工事関連事業と廃棄自動販売機のリサイクル事業では、業務の進め方や書類フォーマットが異なります。事業間で十分に統合できない状態での運用が続き、業務フローの見直しが必要だと感じていました。
天野 様:
具体例として、現場ではExcelを使って各種書類を手作業で作成し、管理していました。紙に印刷して保管する運用ということもあり、書類の検索に手間がかかっていましたね。
長谷部 様:
さらに当社は、鹿島建設グループの一員として厳格に運用されているルールへの対応が求められます。建設業界では談合防止などの観点から、書類や承認プロセスの管理が重視されており、運用ルールも複雑になりがちな面があります。紙ベースの管理では、押印漏れによる手戻りや履歴管理の不備が発生することもありました。
―こうした業務課題について、社内では解決に向けた機運が高まっていたのでしょうか?
長谷部 様:
経営層としては、できるだけ早く新しい管理方法へ移行したいと考えていたようです。
一方、現場ではこれまでの業務の進め方に慣れ親しんでおり、変化に慎重な声がありました。
天野 様:
現場は日々の業務に追われ、課題を明確に整理できていない側面があったと思います。ただ、後から情報を探す大変さや、紙運用の非効率さは誰もが感じていたはず。今回の取り組みは、そうした課題を見つめ直す良いきっかけになりました。

―「楽楽販売」の導入にあたり、外部パートナーの活用を検討した理由を教えてください。
長谷部 様:
当社にはそもそも、ローコードツールを使ってシステムを自在に構築できる人材がいませんでした。
今回のプロジェクト以前には「楽楽精算」を導入しており、当時は私自身が手探りで進めましたが、多くの時間と労力を要しました。内製化できないことはないものの、「品質やスピードの面で限界がある」というのが正直な感想でした。
―ローコードツールはプログラミングの専門知識がなくても導入できるとはいえ、実際の活用は簡単ではないということでしょうか。
長谷部 様:
そうですね。導入後の運用も含めて考える必要がありますし、当社のように情報システム部門がない企業は特に難しいかもしれません。私もいわば「なんちゃって社内SE」のような立場ですから、一人で導入を進めるのは現実的ではありませんでした。
―外部パートナーとして、ISTソフトウェアを選んだ決め手は何だったのでしょうか。
長谷部 様:
ラクス社から紹介してもらったことがきっかけです。同社は、ISTソフトウェアの導入支援実績やサポート体制について高く評価していました。
大規模なベンダーも選択肢にはありましたが、私たちが求めていたのは、運用開始後も含めて現場で伴走してくれるパートナーです。導入後に改善を続けていくことを前提としていたため、相談のしやすさやレスポンスの速さを重視しました。

―導入プロジェクトはどのように進められたのでしょうか。
長谷部 様:
当社の社長も交えて、週1回の打ち合わせを重ねながら、必要な要件を一つずつ決めていきました。私たちが従来利用していた資料や業務フローをISTソフトウェアへ共有し、それをベースにシステムを構築する形です。
天野 様:
ISTソフトウェアの担当チームの皆さんは、「私たち以上に当社の業務プロセスを理解しているのではないか」と思うほど、当社に深く入り込んでくれましたよね。ITとは異なる業界で、しかも環境関連事業は複雑な専門用語が飛び交う領域なのですが、業務理解のためのキャッチアップに着実に取り組み、私たちの意思決定を支えてくれました。
長谷部 様:
そうですね。建設業特有の法規制やルールへの対応も必要で、前提となる情報をインプットするだけでも大変だったと思います。それでも「このようなことを実現したいと考えているのですが、技術的に可能ですか?」といった相談を投げかけると、すぐに回答を寄せてくれました。
―導入の決定から、わずか3カ月で運用を開始されたそうですね。
長谷部 様:
2024年6月に発注し、7月から9月で構築、10月から運用を開始しました。非常にタイトなスケジュールだったと思います。今回は社長がプロジェクトに参画していたこともあり、導入フェーズにおける細かな意思決定もトップダウンで進めることができました。
新しいシステムの導入時には現場との合意形成が重要となりますが、目前の業務を改善するには、スピードとの両立も考慮しなければいけません。そのため、9月にはテスト運用を実施しました。現場向けの説明会で従来の業務フローをシステムにそのまま反映していることを丁寧に伝えたことで、比較的スムーズに受け入れてもらえたと思います。

―現在は、どのような業務で「楽楽販売」を活用されていますか。
天野 様:
案件情報の管理から受発注、契約関連業務まで幅広く活用しています。一度入力したデータから必要書類を作成できるため、入力作業の重複がなくなりました。社内承認もオンラインで完結しています。
長谷部 様:
業務フローを可視化する「ToDoナビ」も活用しています。従来は属人化していた業務や散在していた情報も整理され、新しく入った社員でも必要な情報を探しやすくなりました。
―導入後の成果はいかがでしょうか。
天野 様:
書類作成にかかる時間は、以前よりも大幅に削減できていると思います。過去のデータを活用しながら効率的に資料を作成できるようになりました。
長谷部 様:
業務履歴が確実に残ることも大きな成果です。後から内容を確認できるため、監査対応や情報共有の面でも安心感があります。業務効率化はもちろんのこと、企業としてのガバナンス強化にもつながっていることに、単なる工数削減以上の効果を感じています。
―現場からはどのような声が届いていますか。
天野 様:
「紙の資料が減って業務が楽になった」という声をよく聞きます。出社して紙をやり取りする必要がなくなった業務は、リモートワーク環境でも対応しやすくなりました。また、以前と比べると業務の見える化やナレッジ共有が確実に進んでいます。
長谷部 様:
一方で、まだまだ活用しきれていない機能もあります。現在はさらなる活用を目指し社内勉強会を開催しており、社員によって生じている活用レベルの差を埋めるように取り組んでいます。

―今後の展望について教えてください。
天野 様:
現在は、ToDoナビを活用した業務標準化を進めています。今後はデータ活用やAIとの連携など、さらに取り組みたいテーマが広がっていくと思います。
長谷部 様:
技術の進化は非常に速いので、楽楽販売だけではなく、社内イントラネットや既存システムの活用方法なども含めてISTソフトウェアへ相談していきたいと思っています。実際に、今も予実管理などさまざまな相談に乗ってもらっているところなんです。
天野 様:
DX推進と言われても、何から始めればいいのか分からない企業は少なくないと思うんですよね。当社にも同じような課題がありました。ISTソフトウェアは、私たちの話をしっかり聞きながら課題に向き合ってくれるので非常に心強いです。
長谷部 様:
これからも私たちと一緒に走りながら、新しい挑戦を支えてもらえたらと考えています。
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