
毎回、様々なテーマで開催している【ISTSW-AC】。
過去に開催された内容をレポートとして皆様にお届けします。
ISTソフトウェアでは、最新の技術動向や実践的な知見を共有し、共に学ぶ場として「ISTSWアカデミー(ISTSW-AC)」を開催しています。様々なテーマで、職種や役職・年代にこだわらず、全社員の知見・ナレッジのレベルアップを目指しています。
本ページでは、過去の開催内容をレポートとしてまとめました。
お取引先さまにISTソフトウェアの取り組みを知っていただく機会として、また学生や若手の方々にはスキルアップや学びのヒントとして、ぜひご覧ください。
外部講師をお招きし、最新の電子証明書事情などをご紹介いただきました。
具体的には、電子証明書と公開鍵基盤(PKI)が、データ暗号化やID認証の基盤であることが解説されました。将来の耐量子コンピューター暗号(PQC)への移行で、証明書管理が複雑化するため、運用の可視化と自動化が重要になるとの指摘もありました。また、ソフトウェアの完全性を保証するコード署名やソフトウェア部品表(SBOM)への対応も求められると説明されました。

サイバーセキュリティ対策のコンサルなどを手掛ける外部講師をお招きし、サイバーセキュリティ対策の基礎とポイントを解説いただきました。
サイバーセキュリティ対策は、まずは正確な現状把握から始めるべきだと強調。リスクを評価し、実現可能な計画を立て、継続的な監査を通じて改善サイクル(PDCA)を回すことが不可欠だと補足されました。また、機密性・完全性・可用性の3要素を、組織・人・物理・技術の四つの側面から総合的に守る必要性が紹介されました。

労働安全衛生法で、従業員50人以上の事業場に設置が義務付けられている衛生委員会。ISTソフトウェアでも、衛生委員会を設置し、毎月委員会が行われています。
衛生委員会の活動内容を改めて社員の方に知ってもらうべく、保健師の方の講和も交え、【ISTSW-AC】内にて紹介を行いました。

2025年の最大の話題と言われている「AIエージェント」について、概要が解説されました。
AIエージェントは、与えられた目標に基づき、自律的に行動し、複数のタスクを実行し、最良の結果が得られるまで改善を繰り返すシステムです。これは、一回限りの応答を生成する生成AIや、定型業務を記録・再生するRPAとは異なり、より複雑で認知的なタスクにおいて、柔軟に手順を変更できる点が特徴です。特に、情報収集・調査、E2E(エンドツーエンド)テストの効率化、プロトタイプ作成、そしてコーディング作業の自動化が有効な事例として挙げられました。

九州事業部では、ローコード開発プラットフォームを活用した開発実績があります。開発メンバーより、ローコード開発の基礎と、「Outsystems」の概要について解説されました。
ローコード開発は、プログラミング知識が少なくても、ビジュアルなインターフェースでアプリケーションを開発できる手法です。開発期間の短縮、コード記述ミスの削減、コスト削減、そして容易な改修といったメリットがある一方で、開発の自由度や必要とされるプログラミング知識のレベルに制約があることも指摘されました。

ISTソフトウェアでは、各プロジェクトに対し、「プロジェクト完了報告書」の作成を義務付けています。品質マネジメント室より、改めて完了報告書の作成ガイドラインについて説明が行われました。
プロジェクト完了報告書は、品質マネジメントシステム(QMS)のPDCAサイクルに基づき、プロジェクトの目標達成度や顧客満足度を測定し、将来的な改善につなげるための重要な振り返りプロセスであると説明。報告書には、収支、開発規模や工数の増減、スケジュール、生産性、利益率の乖離理由、顧客からのクレームやトラブル、品質目標の達成度、メンバーの成長、プロジェクトの貢献、そして反省点など、プロジェクトの成果と課題を多角的に評価するための詳細な項目が設けられていることを説明し、作成のポイントも提示されました。収集されたデータは、部門の目標達成状況の集計や、部門別・全社的な傾向分析に活用され、事業運営にフィードバックしています。

今後もISTソフトウェアは、顧客企業さまに信頼いただける技術力と、次世代を担う人材の成長を支える学びの場を提供し続けます。
次回のISTSWアカデミー開催レポートで、また新しい出会いと発見を共にできることを楽しみにしております。
株式会社ISTソフトウェア
ITサービス企画本部
TEL :03-5480-6711
MAIL:benkyo-staff@ist-software.co.jp