
毎回、様々なテーマで開催している【ISTSW-AC】。
過去に開催された内容をレポートとして皆様にお届けします。
ISTソフトウェアでは、最新の技術動向や実践的な知見を共有し、共に学ぶ場として「ISTSWアカデミー(ISTSW-AC)」を開催しています。様々なテーマで、職種や役職・年代にこだわらず、全社員の知見・ナレッジのレベルアップを目指しています。
本ページでは、過去の開催内容をレポートとしてまとめました。
お取引先さまにISTソフトウェアの取り組みを知っていただく機会として、また学生や若手の方々にはスキルアップや学びのヒントとして、ぜひご覧ください。
サイバー攻撃を前提とする「サイバーレジリエンス」の考え方を学び、具体的な下記のサービスについての説明がありました。

生成AIは、誤った情報を生成するハルシネーションという課題を抱えています。この問題を解決し、独自データに基づいた正確な回答をさせる手法がRAG(Retrieval-Augmented Generation)です。RAGは、自然言語の質問と関連性の高い情報をベクトル検索によって外部データから探し出し、それを基にAIに回答を生成させます。この仕組みは、PythonフレームワークのLangChainを利用することで、効率的に実装できます。AIの改良手法としては他にファインチューニングもありますが、専門知識が必要でコストが高いという課題があります。

外部講師をお招きし、「サイバーレジリエンスプラットフォーム Powered by Acronis」のポイントを紹介いただきました。
EDRによる未知のマルウェア対策、3-2-1バックアップ原則、暗号化やコンプライアンス対応などが説明されました。医療機関でのランサム被害事例を通じ、バックアップの重要性も再認識しました。

生成AIの最新動向、OpenAI「GPT-4o」などの生成AIの進化が取り上げられ、文章・コード・画像・動画・音声など多様な生成AIの種類と主要サービス、API利用方法が具体的に解説されました。

外部講師をお招きし、サイバーセキュリティ対策についてご紹介いただきました。
セキュリティ対策は、物理・技術・組織・人的の4側面から構成されると説明され、従業員教育の重要性が強調されました。教育サービスでは、従業員・経営層向けにカスタマイズ可能なカリキュラムやテストが用意され、ガバナンス強化を支援します。
また、当社でも利用・販売を行っている「Webセキュリティアセスメントサービス」による課題の可視化と優先順位付けが紹介されました。

当社の重点分野である医療分野に関して、開発メンバーから業界動向が解説されました。
医療業界のIT化は進む一方、電子カルテの普及は課題を抱えています。こうした中、2024年の惑星直列型改定を契機に、政府は全国医療情報プラットフォームの構築を推進。医療情報の標準規格としてHL7 FHIRの導入も進められています。しかし、医療機関を標的としたランサムウェアによるサイバー攻撃が深刻化しており、セキュリティ対策の転換が急務です。このような状況下で、診断支援や業務効率化が期待されるAI技術の活用には、堅牢なセキュリティ対策との両立が不可欠な課題となっています。

今後もISTソフトウェアは、顧客企業さまに信頼いただける技術力と、次世代を担う人材の成長を支える学びの場を提供し続けます。
次回のISTSWアカデミー開催レポートで、また新しい出会いと発見を共にできることを楽しみにしております。
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